%5 自分の自分のための自分による備忘録(おまけ)
上中下三部作でお送りした備忘録の追記的なもの。
(上)
(中)
(下)
公立中学に通っといてよかった、その理由とは
備忘録(上)で、
このとき、帰国生を受け入れている中高一貫の私立校へ行くことも考えましたが、
- 高校受験は自分の実力でしてみたい
- ”日本の給食”というものを経験したい
という理由から公立中学を選択しました。
いま思えば、それは本当に正しい選択であったと自信をもって言えます。
その理由はまたのちほど。
と語っていた、その理由をここで。
なにもここまで引っ張るほど大した理由ではない。
単純に、成人式に行けたことが嬉しかったからである。
長年海外に住んでいたわたしの唯一の悩みは、地元と呼べる地元がないことだった。
母が里帰り出産を選択したため、生まれたのは大阪。
でも父の仕事の関係上、住むことになるのは東京。
どこにもわたしの縁はなかった。
”地元が欲しい”と思うことは何度もあったが、願って作れるものでもない。
ずっと諦めていた。いつしかそんな願いも忘れていた。
しかし、先日成人式に出席して、わたしは感動したのである。
知り合いが、たくさんいる......!
- 振袖が着たい
- 仲の良い友達も参加する
というだけの理由で行った成人式だったが、思った以上に知り合いがいたのだ。
それはみんな、たった一年間しか通っていない公立中学でできた友達だった。
もしあのとき、中高一貫の私立校へ編入することを選んでいたら、
わたしはきっと孤独なまま式を終えていただろう。
結局その日は、成人式を楽しみ、中学の同窓会にも参加し、
夜中になっても中学の友達と地元で遊んでいた。
しみじみと、あのとき公立中学に通っていてよかった〜と思った出来事であった。
おかげさまで、わたしが夢にまでみていた”地元”を手に入れたような気がした。
この先、中学で得た関係性が続けられるかはわからない。
正直もう一生会わないだろうという人もいる。
でも、ちゃんと受け入れてもらえる場所があったってだけで嬉しかったからそれでよし!
これからは自信を持って、わたしの地元は〇〇です、と名乗らせていただきます。
ちゃんちゃん。